目次を買う話

仕事で専門性を身に着けるには、辞書となる本を買うことが一番だと考えます。いきなり読まなくていいので、買うことが重要。そして、手に取れる机の上に置くことが大事です。

本はなんでもいいわけではなく、できれば辞書となる網羅性が欲しい。大事なのは目次であり構成、ここに、欲しい専門知識の箱が用意されているかどうかが、専門性を身に着けられるかに関わります。目次の箱があることにより、現実世界で起きる問題がその目次に沿って頭の中で整理されていきます。

 

ちなみに、〇〇術などというテクニカル的な、1,000円前後の安いビジネス書は卒業したほうがいいです。値段が張っても構わないから、ぜひ専門書を買いましょう。10,000円とかすぐに回収できます。(昨日、とある専門書を10,000円で購入しました。)


でどうやって使うかというと、机の上に置く。
置いて、関連する話が出たときにだけそこを開く。辞書のような本であれば、実際に出てきた現実の問題が載っているのは1ページもないかもしれないです、数行で終わってしまうこともあるかもしれません。ただ、そうやって現実の問題→調べるサイクルを積み重ねること。そうすることにより、頭の中に本と同じ目次が自然とできるようになってきます。


出来れば、紙の本がいいと思います。
理由は、情報が止まっている所だと思います。出版された瞬間に、本は内容の更新を止め、1つの立ち位置を持つようになります。うすくうすく自分の目や脳に焼きつけるように理解していくためには、この立ち位置が大事で、自分は反対でもいいんです。自分の立ち位置も明確になっていきます。


ネット情報で足りると思った時期もありました。ただ、情報が動いていると焼き付けるのが大変です。一時的にわかった気になりますが、短期記憶なんて信じてはいけません。一時の快楽で消化されていきます。また、ネット情報はどんどんアップデートされていきます。トレンドを掴むのはいいですが、専門性をストックしていくには止まった情報がいいんです。

 


社会人になったあとに、気合入れて大学とかいくよりも、この方法の方が、実践と理論の間を行き来できます。私も20代前半で専門性をつけるために、大学に行かなくてはいけないんじゃないかと焦がれたこともありました。大学に行けば何とかなる、その幻想も早くなくした方がいいです。超現実的な問題を解くために、実践と理論を行き来することができれば、知識は深まっていきます。


専門性をつけたい人はおすすめです。